2010年08月29日

 「遺漏を拒否」 読売新聞記事

読売新聞の医療ルネサンス 「遺漏」という文字に 引きつけられました。 
(「平穏死を考える」 8/24 25 掲載)
  主人が選択したのが「平穏死」だったのね・・・  遺漏をつけない選択は 主人ばかりでないのね・・・と 今回は私が勇気付けられました。

人口呼吸器の問題は読んでいても 遺漏の選択についての記事を読んだのは初めてでした。人口呼吸器の問題はそれは大変なことだと ケアマネさんから セカンドオピニオンのドクターから詳しく説明はあっても 遺漏の説明はそれほどなかった現状汗。 

「 遺漏 呼吸が大丈夫なうちに つけましょうか?  」
「 だんだん食べられなったら 遺漏を使って 季節のものだけでも 口から食べて楽しむことも出来ます 」
そんな感じでした。 いまいち 何と言っていいのか・・・遺漏の知識も無く 主人もすっきりしない感じでした。

それが・・・2月の初めに そのドクターを訪ねた時は・・・ 既に呼吸も辛くなってきていて・・・
「 あららら・・・ 早いね。 遺漏 つけましょうか。 この辺だと 〇〇病院で出来るけど・・ ・」
「 先生・・・遺漏 付けない! 」(キッパリ)
「 え?付けないの? 」
「 うん・・・呼吸器も付けない! 」(キッパリ)
「 まだ若いんだから 付けた方がいいと思うけど・・・ 」
「 うん・・・ 付けない。自然でいいにこにこ(笑) 動物はたべられなくなったら死ぬ・・・。それでいい。うちの家内も 子供を産む時 点滴も薬も使わなかった。 」(穏やかでした)

そう 私の出産は 総合病院での 薬漬け機械的なお産に納得出来ず ぎりぎりで転院し 開業助産婦さんに委ねたという出と産ストーリーもありました。(後ほど)
  
そのドクターと初めて 二人で訪ねたあの時は 
「 私も最近 子供が生まれて・・・もしそうなったら 子供の成長を見たい 生きたいと思うだろうなって考えました 」 と話されていましたから きっと このドクターは 呼吸器を付けて延命を望むのだろうと思っていたのですが・・・。 診察を終えるころだったか・・・?私が一人訪ねた時だったか・・・
 「個人的な話しすると・・・私も そうなったら 付けないと思うね」 と ポロリ・・・びっくり
そのドクターの一言には 深い深い 我々では計り知れない 思いがあったはずです。


主人の選択は 人口吸器も遺漏もつけない という選択でした。 機械で生かされる 誰かの世話になりながら生きるのは 「 俺にとって屈辱だ。耐えられない 」とも 言っていました。私が想像する以上のプライドを持っていました。亡くなる数日前 「 オムツをつけるくらいなら その前に死にたい 」と穏やかな口調で私に洩らしていました・・・ 

自分のポリシーに 揺らがない人でした家
 
 

 

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Posted by マリン at 15:33│Comments(0)介護
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