2010年05月27日

「お帰り・・・家だよ」 

午前0時を過ぎ 医師から「ご臨終です・・・」と死亡診断を受け 

毅然とした妻の任務が始まりました走る 


「搬送の葬儀会社どこに頼みますか?この時間だと・・・」

「え?今から 帰らなくちゃいけないんですか?」

施設に朝までいられるのかと思ったら 荷物をまとめて帰らなくてはいけないとのこと・・・

全く知らない葬儀会社をどこか選ばねばならない

「着替えどうしますか」

これは夫から 指定されていた物があり簡単に決まりました。

鮮やかなお気に入りのユニホームにこにこ


でも搬送が直ぐに決まらず 困りました

夫は 家族同然の知人に 家のワゴン車で連れて帰ってくれと頼んでいたからです。

ワゴン車で来ていれば乗せられるのに・・・家に置いたままだし・・・。


「・・・私の車に乗せられるかしら?」


スタッフに車種を話したら、大丈夫とのことで 結局 シーツにくるんで

娘と主人の兄弟に後部座席で抱きかかえてもらい 私が運転して連れて帰りました家

悲しいはずの帰路が 不思議と 胸がじんわり温かでした。 家族水入らずのドライブでした 車

天国で会えるなら この時のことを真っ先に報告したいキラキラ「私の車で 二人が抱きかかえて帰ったのよ」って・・・

きっと 二人でVサインちょき 思い切り抱きあったはず笑


家に戻ると 実家の母が 無造作に包まった布団から すっと起き上がりました

母 「どうしたー?」 

私 「○○○さん 戻って来たよ」 崩れることなく 平静を維持

母 「あー・・・・そうかー・・・・」と震える声・・・


このときの母の声と 自分の姿が 映画の主人公のように 今でも映し出されます。

春を目の前に 雪が降った あの寒い日でした雪

主人がはしゃぐくらい 大好きな雪でしたキラキラ


 







 

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Posted by マリン at 23:23│Comments(2)遺族として
この記事へのコメント
とても悲しい報告でなりません。ずっとブログが更新されていらっしゃらなかったのでどうされているかと・・・ご報告ありがとうございました。
Posted by 飯塚和広 at 2010年05月28日 08:25
お返事も出来ず 申し訳ありませんでした。これを書いている私の心は とても言葉にならないほど複雑でした。どこまで書けるか分かりませんが・・・少しづつ 気持ちが伝わるかもしれません。気長に覗いて見て下さい。
Posted by マリンマリン at 2010年07月07日 21:37
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